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いつもプレステージのポルシェ大好きブログをご覧頂き
誠にありがとうございます。
1月に入り、寒い日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか。
寒い中でも、1台の空冷ポルシェが工場へ入庫しました。
ブレーキの効きと戻りが悪い感じがするとの事で、
早速点検を行います。
フロントのブレーキキャリパーを取り外して見ます。
ローターには錆が付着しており、
あまりパッドが接触していない様な感じです。
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ブレーキキャリパーを見てみますと、ブレーキパッドを
押し出すピストンが錆によって固着し動きが悪くなっているようです。
動きが悪い上に綺麗に押し出されない為、パッドとキャリパーの
当たり方もおかしくなり、ローターの摩耗している部分も
均一になっておりませんでした。
これは、ブレーキキャリパーのオーバーホールで対応します。
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また、ブレーキキャリパーの確認を行う際に分かりましたが、
キャリパーに繋がるブレーキホースの一部分に捻じれている箇所
があり、その付け根よりブレーキフルードの漏れが
確認出来ました。
この漏れも酷くなりますと最悪、ブレーキフルードが無くなり
ブレーキが効かなくなってしまいますので
非常に危険です。
こちらも、新しいブレーキホースと交換し対応します。
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また、サイドブレーキの効きも甘くかなり強くブレーキレバーを
引かなければ車を止められなかったのでこちらも点検してみますと、
ドラムカバーに均等にシューが当たっておらず、錆も付着
しておりました。
これでは、正しい制動力を得るのは難しい事と思います。
リアブレーキローターも減っておりましたので、今回は
新品交換にて対応します。
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最後に、サイドブレーキのブレーキシューを見てみます。
写真の様に、全体的にヒビが入っており摩耗がどうと言う以前に
ブレーキシューとしての正しい機能を果たしてはいない状況です。
これは、直ぐに新品交換を行い対応します。
サイドブレーキは、通常のブレーキより使用頻度が少なく
駐車する時等に使用しあまり、制動力を必要とされない為、
ドラムシューの点検、気に掛ける事が少なく使用限界を
超えてしまっている物を見掛ける事があります。
ブレーキは、車を止めると言う非常に重要なパーツになります。
何か変だと思う前に、定期的な点検をお勧め致します。
それでは、また。
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