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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part112】

最終更新日2020/09/05
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

まだまだ、暑い日が続きますが如何お過ごしでしょうか。

こんなに暑い日が続きますと、車にも大変な負担が

かかってしまいます。

水冷車の場合は、ラジエーターで冷却水を冷やさなければ

なりませんので、空気を送る電動ファンは大忙しです。

そんな中、電動ファンが回らず水温が高めになっている

車が入庫しました。
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早速、電動ファンモーターを取りはずして見ました。

外見を見る限り、大きな損傷などは無く綺麗です。

しかし、コネクターに直接電気を送りましても

やはり回りません。

回らない原因は、内部に有るようです。

早速確認してみます。
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モーターを開けてみました。

外見とは打って変わって全体的に黒く汚れております。

只、焦げている様な後はございませんので、

ショートとかが原因ではなさそうです。
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フランジの部分になります。

電動ファンモーターは、車を走らせる限り

常に作動しているものになりますので、

想像以上に酷使されております。

しかもフランジとコア部分は、電気を流す為

高速回転しながら常に接触しております。
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コアの部分も、やはり黒く汚れております。

高速で接触しておりますので、

長く使用しておりますとフランジとコアの

双方が摩耗します。

コイルの部分も黒く汚れておりますので、

相当使用されて来たのかと思われます。
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モーターを開けた時から、

フランジとコアより摩耗した粉が

大量に出てまいります。

外見から見るだけでは分からない部分です。

粉が多いという事は、それだけ摩耗が

進んでいたという事になります。
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コアの部分を横から見てみますと、

フランジと接触していた部分が摩耗して

窪んでいるのが分かります。

電動ファンを回す為に、常に電力を受け

仕事をしておりますので、

粉も大量に出てしまいます。
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フランジの部分は、予め摩耗する事は

分かっておりますので、フランジとコアが

摩耗した場合に備えて摩耗した分を

バネにてフランジを押し出し、コアと接触

させ続ける構造になっております。

これによって、モーターを使用する度に

少しづつ少しづつ摩耗して減っていく

部分を補って回転し続けます。

しかし、それにも限界は有りフランジを

バネで押し出し切ってもコアと接触

出来なくなりますと、モーターは

回転しなくなります。

これは、突然起こり得ることなので

水温が高い等、気になる事が

ございましたら、お早目の点検を

お勧め致します。

それではまた。