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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part84】

最終更新日2019/05/21
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いつもポルシェ大好きブログをご覧頂きまして

誠にありがとうございます。

最近は、暑くなったり大雨が降ったりと安定しない日が

続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。

今回はベルトテンショナーの話になります。
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バッテリーのチェックランプが点灯したと

お客様のお車が、工場に入庫致しました。

調べて見ますと、ファンベルトが外れておりました。

見た感じそんなに摩耗している訳でもなく、

切れてもおりません。

さらに探っていきますと、ベルトテンショナーのプーリーが

スムーズに回転しません。

プーリーの軸を見てみますが、パッと見は変な傷や

摩耗は見受けられません。
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今度はプーリーベアリングのシールリングを外して見ます。

ベアリングを回転させる為のボールが入っているのが

分かります。

見た感じは問題なさそうなのですが、スムーズに回転させる

為にもっとグリスが注入されていても良さそうなのですが

何か乾燥しております。
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プーリーの裏側を見てみます。

全体的に白くなっており、ベアリングの部分には錆が

確認出来ます。

本来、均等に配置されていなければならないボールも

均等になっておらず、これではスムーズに回転はしません。

グリスも完全に無くなっておりますので、錆が出るのも

当然です。

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プーリーからベアリングを取り外してみます。

ベアリング単品になりましても、

スムーズに回転しませんので原因はベアリングに

ありそうです。
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ベアリングの表側を見てみます。

ボールも均等に配置されており、問題はなさそうです。

しかし、シールリングが何らかの原因でダメになったのか

本来、注入されていなければならないグリスは

無くなってしまっております。

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ベアリングの裏側を見てみます。

ボールが均等に配置されておらず、これではスムーズに

回転する事が出来ません。

グリスも完全に無くなっており、錆も発生しておりました。

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表と裏のベアリングボールを見比べてみました。

上が表側のボール、下が裏側のボールになります。

色艶が明らかに違い、裏側のボールは細かく傷もついており

ベアリングという本来の役割を果たしておりません。

グリスが無くなり、ベアリングが焼き付きを起こし

プーリーが回転せずに止まってしまった事により、

走行中にベルトが外れてしまった様です。

突然、起こる場合もありますが、

何か異音が発生し始めたりする事もございますので

気になる事がございましたら、

お早目の点検をお勧め致します。

それでは、また。