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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを
ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
最近、ようやく秋らしいと言うか朝・晩は肌寒くなって
参りましたが如何お過ごしでしょうか。
車を運転していても、空調の温度を以前より高めに
設定する様になるのではないでしょうか。
そんな時に必要なのが、今回の写真のパーツになります。
ラジエーターやエバポレーターに似ていますが違います。
今回の写真は、ヒーターコアになります。
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ヒーターコアは、現在の水冷車にはほぼ必ず付いており
エンジンの冷却水を利用して室内を暖めます。
冷却水と言う名前ですが、それはエンジンを冷やすための
物で実際、その温度は90度以上になりますので室内を
暖めるには十分です。
写真の様に、銅で出来た何本ものパイプをアルミのフィンに
通しそのパイプに冷却水を流入させ暖めます。
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そこまで圧力を高まらないのか、冷却水の入り口・出口は
樹脂製でシンプルです。
2段に分かれており、ここから銅製のパイプへ冷却水が
送られます。
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写真では分かりにくいと思いますが、フィンの部分に
所々ピンク色になっている箇所があります。
それは、冷却水の色なので何処からか漏れが発生していた
跡になります。
ヒーターを使わないと、ヒーターコアに冷却水が
回りませんので夏には気づかなかった事でしょう。
寒くなってきて初めて冷却水が漏れている事に
気が付くのではないでしょうか。
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出入り口の樹脂部分と、コアの部分を外して見ました。
カシメで固定されておりましたが、それを外すと
案外力を入れずに取り外す事が出来ます。
樹脂の出入り口と銅パイプのコアの部分の間には、
ゴムパッキンが挟んであり冷却水が漏れるのを防いで
いるようです。
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取り外したコアの部分を見てみます。
銅製のパイプを取り囲むように、ゴムパッキンが
取り付けられております。
本来、このゴムパッキンは黒色になります。
写真の物は、変色しており触るとヌルヌルしております。
ここまでになって来ますと、果たしてこれがパッキンの
役目を果たしているのか疑問になります。
外見を見るだけでは、そんなに損傷は無い様に見えましたが
パーツを分解していきますと色々と見えてまいります。
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ゴムパッキンを更に取り外してみます。
銅製のパイプ周りは、酷い錆になっておりゴムパッキンも
それにくっ付いてしまっており、中々剥がす事が
出来ませんでした。
冷却水には、水とクーラント液を混合して使用しております。
クーラント液には、防腐性もありますので非常に重要です。
冷却水が減ったからと言って、水ばかり補充しますと
クーラント液の比率は少なくなり薄くなります。
水は錆を呼びます。
また、クーラント液を全く変え無いのも劣化が起こり
防錆性は悪くなります。
また、日本は何だかんだ言いましても湿度は高く
それによって周りに水滴が付着し錆を呼びます。
これは、経年劣化の部分でもありますのでヒーターコアは
簡単に見る事は出来ませんが、例えばヒーターを使用
した時に、少し甘い匂いがする等いつもとの違いを
感じましたら、お気軽にお問合せ頂けますと幸いです。
それでは、また。
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