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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part77】

最終更新日2018/10/18
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

最近、ようやく秋らしいと言うか朝・晩は肌寒くなって

参りましたが如何お過ごしでしょうか。

車を運転していても、空調の温度を以前より高めに

設定する様になるのではないでしょうか。

そんな時に必要なのが、今回の写真のパーツになります。

ラジエーターやエバポレーターに似ていますが違います。

今回の写真は、ヒーターコアになります。
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ヒーターコアは、現在の水冷車にはほぼ必ず付いており

エンジンの冷却水を利用して室内を暖めます。

冷却水と言う名前ですが、それはエンジンを冷やすための

物で実際、その温度は90度以上になりますので室内を

暖めるには十分です。

写真の様に、銅で出来た何本ものパイプをアルミのフィンに

通しそのパイプに冷却水を流入させ暖めます。
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そこまで圧力を高まらないのか、冷却水の入り口・出口は

樹脂製でシンプルです。

2段に分かれており、ここから銅製のパイプへ冷却水が

送られます。

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写真では分かりにくいと思いますが、フィンの部分に

所々ピンク色になっている箇所があります。

それは、冷却水の色なので何処からか漏れが発生していた

跡になります。

ヒーターを使わないと、ヒーターコアに冷却水が

回りませんので夏には気づかなかった事でしょう。

寒くなってきて初めて冷却水が漏れている事に

気が付くのではないでしょうか。
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出入り口の樹脂部分と、コアの部分を外して見ました。

カシメで固定されておりましたが、それを外すと

案外力を入れずに取り外す事が出来ます。

樹脂の出入り口と銅パイプのコアの部分の間には、

ゴムパッキンが挟んであり冷却水が漏れるのを防いで

いるようです。

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取り外したコアの部分を見てみます。

銅製のパイプを取り囲むように、ゴムパッキンが

取り付けられております。

本来、このゴムパッキンは黒色になります。

写真の物は、変色しており触るとヌルヌルしております。

ここまでになって来ますと、果たしてこれがパッキンの

役目を果たしているのか疑問になります。

外見を見るだけでは、そんなに損傷は無い様に見えましたが

パーツを分解していきますと色々と見えてまいります。

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ゴムパッキンを更に取り外してみます。

銅製のパイプ周りは、酷い錆になっておりゴムパッキンも

それにくっ付いてしまっており、中々剥がす事が

出来ませんでした。

冷却水には、水とクーラント液を混合して使用しております。

クーラント液には、防腐性もありますので非常に重要です。

冷却水が減ったからと言って、水ばかり補充しますと

クーラント液の比率は少なくなり薄くなります。

水は錆を呼びます。

また、クーラント液を全く変え無いのも劣化が起こり

防錆性は悪くなります。

また、日本は何だかんだ言いましても湿度は高く

それによって周りに水滴が付着し錆を呼びます。

これは、経年劣化の部分でもありますのでヒーターコアは

簡単に見る事は出来ませんが、例えばヒーターを使用

した時に、少し甘い匂いがする等いつもとの違いを

感じましたら、お気軽にお問合せ頂けますと幸いです。

それでは、また。