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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part57】

最終更新日2017/08/27
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

お盆が過ぎたら、また激しい暑さが戻ってまいりましたが

如何お過ごしでしょうか。

熱中症には気を付けてお過ごし頂ければと思います。

さて、そんな暑さの中でも911空冷モデルは元気です。

この写真は、ビックバンパーモデルのカレラのエンジンに

なりますが、エンジンの上にはクーリングファンが有り

エンジンの冷却を行っております。

クーリングファンの周りも、そんなに補器類でイッパイ

と言う感じはしません。

インテークマニホールドも良く見えるので、上部には

丁寧にPORSCHEと鋳っております。
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こちらの写真は、1990年型の964カレラ2の

エンジンになります。

クーリングファンの位置は変わらないものの周りの

補器類は増えました。

インテークマニホールドも見えにくくなった為か、

機能を優先させた結果なのか形が少し歪になっております。

エンジンは進化すると、補器類が増えていくようです。
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こちらは、964カレラ2の1991年以降のエンジン

になります。

補器類の変化はありませんが、軽量化の為

インテークマニホールドがマグネシウムから樹脂製に

変わりました。

水平対向エンジンと言う構造上、補器類はエンジンの上部に

収める形になってしまいます。

上に補器類を増やす事は、上が重くなっていく事になり

重心も上がってしまいます。

走りを追求する車にとって重心が高くなるのは避けたい

事ですので、少しでも軽く出来る所は軽くするのは

常套手段と言えるでしょう。
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この写真は、993カレラの前期モデルのエンジンに

なります。

964モデルと比べましても、余り変化はありません。

ヒーターブロワーとエアクリーナーボックスの形に変化

があります。

これは、機能性向上の為の措置と言えるでしょう。

964から993へ進化する過程で、エンジン内部の

軽量化も怠っていないのは勿論の事です。
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最後の写真は、993カレラ後期モデルのエンジン

になります。

今までの写真と違い、インテークマニホールドの部分に

大きな変化があります。

バリオラムと言う、可変吸気機構が装備されました。

これは、エンジンが低回転時から高回転時まで効率良く

吸気を行えるよう、弁によって吸気路を変える構造です。

インテークの中に、その機構が組み込まれている為

素材が樹脂から金属の鋳物へ、また変化致しております。

見た目では、このモデルが一番ゴツク見えます。

この様に、空冷ポルシェはモデルによっては4年と言う

短い生産期間にも関わらず、大きく変化している場合が

あります。

しかし、それは性能向上の為の飽くなき挑戦による

結果に他なりません。

993モデルを最後に、空冷エンジンの生産は

終わってしまいますが、今でも多くのファンを魅了して

いるのはポルシェの飽くなき努力と挑戦を感じる事が

出来るからではないでしょうか。

それでは、また。