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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part55】

最終更新日2017/06/30
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 いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

梅雨に入り、ある程度日数も経っておりますが

如何お過ごしでしょうか。

地域よって大雨が降ったり、水不足になったりと

しておりますが、今年も暑くなりそうな予感がします。

そんな中、この写真は何でしょうか。

これは930の燃料タンクになります。

夏になりますと、空冷ポルシェにあまり乗らないと言う

方もいらっしゃるとは思いますが、乗らないと言う事は

車庫で眠っていると言う事になります。

寒い時期はあまり気にならなかったのですが、

暑い日に屋内の車庫で、車を置いていると

何かガソリン臭いと思ったことは無いでしょうか。

ガソリンは気化のし易い液体ですので、

暑い日に燃料タンク内のガソリンが気化してしまうのは

仕方ないのですが、その臭いが余りにもきついと

問題です。
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930の燃料タンクには、ホースが飛び出ており

この先に樹脂製のケースの様な物があります。

これは何でしょうか。

これは、キャニスターになり燃料タンク内で気化した

ガソリンをそのままにしておくと、燃料タンクが膨張して

危険な為、ガスを外に逃がさなければなりません。

しかし、只の大気放出ですとその臭いが気になります。

そこで、キャニスターにガスを通しキャニスター内に有る

活性炭の様な物である程度、臭いを抑えようと

しているのです。
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キャニスターを通ったガスは、更にホースを通って

車輛の後ろへ行きます。

最終的にこのガスは、インテークマニホールドへ導かれ

エンジンで燃やされます。

しかし、長期間エンジンを掛けないとこのガスも行き場所が

無くなってしまいますので、ホースの途中にバイパスがあり

エンジンを回さず、ガスの圧が高まりますと大気放出

されてしまいます。

長期間乗らない場合は、ガソリンの臭いが多少するのは

致し方のない事なのです。
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こちらは、964モデルの燃料タンクになります。

タンク自体も樹脂製になり、930モデルと比べましても

大分様子が変わっております。

964にも930の様なキャニスターの役割を果たしている

ものは有るのでしょうか。
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燃料タンクの上に、もう一つ小さな燃料タンクの様な

物があります。

これが964では、キャニスターの役割を果たしております。

時代が変わったのでしょうか。

形も大分変っております。

ここに気化したガソリンが、一度集まります。

ここで、急激な圧力変化を抑えガスを安定させます。
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そしてガスは、930と同じようにホースを通り

車輛の後ろへ導かれます。

最終的にガスは、930と同じように

インテークマニホールドへ導かれエンジンにて燃焼されます。

964も長時間動かさなければ、気化したガスの行き場所が

無くなり最終的には大気放出されます。

大気放出は、930も964もエンジンルームにて

行われますので、車を長時間動かしていない場合

エンジンルームが少しガソリン臭がするのは

仕方のない事かも知れません。

しかし、その臭いがフロントのガソリンタンク周りから

する場合は、要注意になります。

気になる場合は、直ぐに点検をお勧め致します。

それでは、また。