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こちら 空冷エンジン 整備工場 その83

最終更新日2016/01/15
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧いただきまして誠にありがとうございます。

2016年初めのブログになります。

正月は暖かかったのですが、最近は寒くなる日が続き

ようやく冬と言った感じでしょうか。

寒さ対策をしっかり取り、インフルエンザ等に気を付けて

頂ければと思います。

そんな中、今日も工場は稼働しております。

そこへ、1台の964がやってまいりました。

聞けば、なんでも正月にドライブに出かけたら、

後ろの方で何か金属が擦れると言うかビビり音がするとの事、

普通に走ることは出来るのですが、音が耳障りで

嫌なので、今回こちらに入庫となりました。
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早速、下回りを確認してみます。

ビビり音が発生する1番多い場所は、マフラー関係の

遮熱板です。

そこを重点的に見ていきます。

早速見つけました。

遮熱板を止めているネジが外れてしまっております。

これでは、車を走らせる度に振動で板が当たり

ビビり音が出てしまいます。

ネジが外れている場所が随分と錆びているので

ほかの場所もあるかも知れないので確認します。
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他の場所も確認しますと、やはりありました。

こちらもネジが1本、抜け落ちてしまっております。

まだ、止まっているネジもだいぶ錆びが進行しており

少し不安が残ります。

取り急ぎ、ネジが抜けてしまっている所に新たにネジ締めを

行います。
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そして、更にネジが抜けている所を発見しました。

しかも、1箇所はネジが抜けておりその横は

ネジの頭の部分が折れて無くなっております。

もう1本は、締まってはいるがかなり錆びており

いつ折れてもおかしくないような状態になっておりました。

これを見てしまいますと、今は止まっているネジも

実は怪しいかもしれないので、今回は遮熱板を止めている

ネジを全て交換することにしました。
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試しに今、遮熱板に止められているネジを外してみました。

ネジは、全ての部分が錆びておりいつ折れてもおかしくない

状態です。

しかも、ネジの頭の部分だけが先に折れてしまえば、

抜き取るのも大変になります。

1本が抜け落ちていると言う事は、その他のネジも

遅かれ早かれ折れてしまうと言う事です。

これは、事前に対応しておくのが最善の策でしょう。

もう空冷ポルシェは最後のモデルが生産されてから、

約20年が経っております。

金属にも疲労は溜まります。

皆様も気になることがございましたら、

お気軽にお問い合わせください。

それでは、また。