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こちら 空冷エンジン 整備工場 その81

最終更新日2015/12/19
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きましてまして、誠にありがとうございます。

最近ようやく冬らしい寒さになってきましたが、

如何お過ごしでしょうか。

年末も近づき、忙しくなっている方も多いと思います。

そんな中、整備工場もフル回転中になります。

今回のお車は、特に気になるところは無いのですが、

正月に車で出かけるので点検をとお預かり致しました。

早速、各部の点検を行います。

右側の各部からは、オイルが滲んだ様な跡やオイル漏れは

確認出来ません。
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真ん中のクランク部、右のヒートエクスチェンジャーにも

オイルの滲み、漏れ等の後は見受けられません。

比較的、高速走行が多い方なので状態は良好です。

また、このお客様は定期的に点検に来て頂いておりますので

事前対処が出来ているのも重要かも知れません。

どんどん点検を行っていきます。
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次は左側を見てみます。

チェーンカバーのグロメット・パッキン部より

若干オイルが滲んできております。

前回の点検時には確認されませんでした。

まだ滲みが始まったばかりですので、今回は様子を見る

と言う事になりました。

今回の点検でエンジン周りで気になる所は

このチェーンカバーの滲みだけでした。
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エンジン周りを離れ、オイルホースを伝い前へ向かいます。

そこには、オイルクーラーがあります。

オイルクーラーも空冷ポルシェにとっては重要なパーツ

になります。

今回はオイルの滲みや漏れは確認出来ませんでした。

しかし、オイルホースとクーラーを繋げるカシメの部分は

以前から随分と錆びており、前回とあまり変化は

無いのですが、今回ここは事前対処と言う事で

交換する運びになりました。
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こちらの写真は、フロント下部のステアリングラック周り

になります。

ステアリングラック部もオイル漏れの起こりやすい部分です。

特に街乗りが多く、ハンドルの据え切りを良く行われる

車輌に起こりやすいです。

この車輌は高速走行がメインなのですが・・・、

左側のステアリングラックブーツより、オイル漏れの症状を

確認する事が出来ました。

どう対処するかを、考えなければなりません。
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上記の写真の対処を考えながら、右側のラック部を

見てみますと、オイルの滲みや漏れは確認出来ませんが

ラックブーツが破れており、中身が見えてしまっております。

これを放置しておく訳にはいきませんので、前の写真の症状も

併せて今回はステアリングラックのオーバーホールを行う事に

なりました。

この様に、定期的に点検を行っている車輌はどの様な状態かが

お客様も私どもも把握出来ておりますので、

今後のメンテナンスの予測もし易くなります。

空冷ポルシェは、最終モデルの生産が終了して

20年近く経っております。

大切なお車の為にも、定期的な点検は非常に重要です。

何処かにお出かけになるご予定を立てると同時に

点検のご予約もお勧め致します。

それでは・・・・、また・・・・・。