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こちら 空冷エンジン 整備工場 その67

最終更新日2015/02/20
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログをご覧頂きまして

誠にありがとうございます。

まだまだ寒い日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか。

2月も中旬を過ぎ、少しづつ春の足音も近づいてくるのではないでしょうか。

空冷ポルシェにとっては走りやすい季節です。

是非皆様もドライブにお出かけになっては如何でしょうか。

空冷ポルシェと言っても、エンジンオイルを多量に使用しそれを

エンジンの冷却にも使用しているのでオイルは非常に重要です。

それを滞りなく潤滑させる為、オイルホースも大小様々使用されております。

オイルホースは、ゴム等で出来ており熱を持ったオイルを常に流しておりますので

劣化してヒビが入ったり、裂けてしまいオイルが漏れてくる場合もございます。

こうなりますと、もはやホースの交換しか手立てはございません。

その場合、純正のオイルホースで交換する方法もありますし、

写真の上のホースの様に社外品で行う事も出来ます。

これらは、お客様のご要望等でどちらでも対応出来ますので

コストやその時のご判断でお選び頂ければと思います。
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続いての写真は、964モデルまでのLジェトロエンジン車に付いております

エアフロー本体です。

スロットルバタフライの他に、丸い筒の中に、フラップがおりこれが吸入空気によって開閉し

その開閉角度で空気流入量を計測しております。

最近の車でこの方式はまず見かけませんが、当時は空冷ポルシェも含め

多くの車に採用されておりました。

空冷ポルシェが生産されてから、20年以上経つと言う事は

このエアフローも20年以上使用され続けていると言う事になります。

フラップ軸に連動したポテンショメーターが駄目になり、

冷間時やアイドリング時にエンジンのハンチング現象が起こると言う事もあります。

ハンチング現象は、他にも原因がありますが

空冷ポルシェは生産から20年以上が経っている事をご理解頂ければと思います。


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この写真は、ブレーキパッドになります。

大分使用されております。

パッドセンサーの部分にまで摩耗しております。

空冷ポルシェのブレーキ性能は本当に素晴らしいものです。

その性能を常に発揮する為に、ブレーキパッドが摩耗したままと言うのは

良くありません。

これは、どの車にも言える事ですがブレーキ性能を謳うポルシェには

特に重要な事になります。
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空冷ポルシェと違い、最新の車はエンジンがカバー等に覆われ

エンジン本体を見るのはなかなか大変になってきております。

ポルシェとて例外ではありません。

写真はボクスターになります。

室内から見た所ですが、エンジンを見ようと思いますと内装パーツを外し

この状態になってようやくエンジンの一部が見えます。

ベルト交換もこの状態で行います。

一つの消耗品交換を行うにも手順が複雑化しているような気が致します。

車を楽しむと言う点では、空冷ポルシェには敵わないのではないでしょうか。
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最後の写真は、ご存知空冷エンジンになります。

エンジンフードを開けたらこの様にクーリングファンが中央に鎮座しており

存在感があります。

写真はベルトを外しておりますが、日常のベルトの緩みのチェックや交換も

簡単に行うことが可能です。

ドライブを楽しむのに、エンジンの状態がすぐ見えるのは重要な事だと思います。

自分である程度触れると言うのも、楽しみの一つです。

そして、車はシンプルであればある程、飽きないものです。

それは、これだけの数の空冷ポルシェが走っている事で

証明していると思います。

これからも、空冷ポルシェで楽しいドライブを。

それでは、また。