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こちら 空冷エンジン 整備工場 その60

最終更新日2014/10/13
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

最近、週末に台風が接近する事が多く

なかなかドライブに行けていないかも知れませんが

如何お過ごしでしょうか。

そんな中、今回も点検を忘れずに

行って頂きたい箇所のご案内です。

まずはコレ、スパークプラグです・・・。

これが正しく点火しませんとエンジンは

動きません。

写真のプラグはかなりくたびれております。

くたびれると、点火が弱まったり失火したりします。

そうなりますと、エンジンは本来の力を発揮出来ません。

964・993のNAモデルは、各気筒に2本の

プラグを使用して完全燃焼させておりプラグは

かなり重要です。

これは消耗品になりますので、

定期的な状態確認、交換が必要になります。

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次の写真は、ディストリュビューターになります。

蓋を開けた中の部分です。

これはプラグを点火させる為の電流を

イグニッションコイルで作りそれを各プラグに

振り分ける物になります。

点火時期は各気筒異なりますので、ここで

点火の順番も決まります。

写真でも分かります様に、電流が流れる

金属の接点部分は暫く使用しますと

摩耗し白い粉を吹いたり黒く焦げたりします。

そうしますと接点部分が減り、本来の電流を

プラグに送れなくなってしまいます。

これもプラグと同じくエンジンのパワーを

100%引き出す事が出来なくなってしまいます。

定期的な点検・交換が必要になります。
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この写真はサスペンションになります。

車を制御する上で、足回りは非常に重要な部分になります。

しかしこの写真の様にショックの部分から

オイルが漏れてきますと、本来の減衰力を

発揮出来なくなってしまいます。

この様な状態になりますと、ふらついたり

凹凸部を通る時、突き上げ感が出てきたりと

折角のドライブを快適に出来なくなってしまいます。

これは、車を走らせても感じる事が出来ますし、

目視でも確認する事が出来ます。

漏れに気が付いたらお早目の対応を

お勧め致します。
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この写真は、ブロアモーターになります。

これは走りとは直接関係はありませんが、

室内に冷風や温風を送るファンになります。

ドライブを快適にする物になりますが、

これも使い続けると、モーターのベアリングが

摩耗しファンを回すと、鈴虫の鳴き声の様な音がし始めます。

酷くなれば音も大きくなり、大変耳障りになります。

使わなければ良いのですが、無理に使い続けると、

最悪の場合、煙を吹いて出火してしまう事もありますので、

お早目の対応をお勧め致します。
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最後の写真は、空冷エンジンならではの

クーリングファンになります。

エンジンから取り外しております。

空冷エンジンにとって非常に重要なパーツになりますが、

ファンの部分はマグネシウムで出来ており

経年劣化によってクラックが入ってしまう事が有ります。

割れたままで回し続けるのは危険ですし

冷却効果も薄れてしまいます。

また、センター部分にはオルタネーターが

納まっておりこれも重要なパーツになります。

このオルタネーターのベアリングが摩耗しますと、

異音が出て来て耳障りになりますし、

オルタでファンも一緒に支えておりますので

軸が下がりファンが下部に接触してしまう

事もあります。

こちらはエンジンにとって肝の部分になりますので、

お気づきの時は、早急な対応をお勧め

致します。

以上、何か変わった所に気づいたら、

お早目のご相談をお勧め致します。

それでは、また。