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こちら 空冷エンジン 整備工場 その59

最終更新日2014/10/03
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

最近、涼しくなってきたかと思うと

暑くなってみたりする良く分からない日が

続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。

今回も前回に引き続きマイナートラブルの

ご案内をさせて頂きます。

まずこちらの写真はドライブシャフト

になります。

シャフトブーツが千切れてしまいグリスが

飛び出してしまっております。

これでは車検も通りませんし

ベアリングにも負担を掛けてしまいます。

即時に交換をしなければなりません。
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次の写真はリテイニングフレームというもの

になります。

最近、暑い日に993モデルのクラクションが

鳴りっ放しになるという症状が出ております。

その原因がこちらのリテイニングフレームの

茶色い丸ポッチです。

このフレームはエアバックを支えており

ホーンスイッチの役割も果たしております。

ポッチの部分がゴムで出来ておりこれを

押すとホーンが鳴ります。

しかしゴムで出来ておりますので、

ヘタリます。そうしますとスイッチの役割を

果たせず、エアバックの重さに負け

スイッチが常に接触状態になりホーンが

鳴り続けます。特に暑い日に起きるのは

ゴムが暑さで柔らかくなるからでしょう。

これはフレームごとの交換になります。
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この写真はエンジンルームにあります、

パワステオイルタンクになります。

プラスチックで出来ております。

オイルの容量を見やすくする為、

タンクの上半分が透明になっており

下は黒くなっております。

親切な気持でこの様な形に

なったのでしょうが、如何せんここは

エンジンルームです。

熱が溜まります。

そこにプラスチックです・・・・。

しかもタンクの真ん中で二つくっつけて

おります。月日が経つとその繋目から

オイルが漏れます・・・・・。

こうなりますと、タンクごとの交換

になります・・・・。
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こちらの写真はエンジンの後ろの部分、

チェーンカバーになります。

ここを潤滑するオイル自体に圧力は

掛かっておりませが、熱は持っております。

長らく使用してますと滲みから始り

最終的には漏れます・・・・。

放っておいても漏れが止まる事は

ありませんので、漏れ始めたら修理を

行います。

この場合は、パッキンの交換となります。

その時にグロメットも同時交換しておくと

安心かも知れません。
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最後の写真はタペットカバーになります。

これは空冷ポルシェにおいては定番中の

定番かも知れません。

ここから、オイルが漏れ始めますと

ヒートエクスチェンジャーにオイルが掛かります。

ヒートエクスチェンジャーの中には排気管が

通っておりますので非常に高温です。

ここにオイルが掛かりますと熱せられ

白煙を噴きます・・・。

タペットカバーからのオイル漏れは

非常に分かり易いです。

通常、このオイル漏れへの対応策は

タペットパッキンの交換を行いますが

993モデルは、タペットカバーが樹脂で

出来ておりこれが熱により歪んでしまう

場合がございます。

そうしますと、パッキンだけの交換では

オイル漏れは止める事が出来ません。

タペットカバーの交換も一緒に行います。

この様に、ドライブを楽しむ上で

気をつけなければならない事は

他にもございます。

快適な空冷ライフを楽しむためにも

何かお気づきの点がございましたら、

早めの点検をお勧め致します。

それでは、また。