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こちら 空冷エンジン 整備工場 その30

最終更新日2013/02/28
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログをご覧いただきまして

誠にありがとうございます。

最近ようやく寒さも和らいで来たようで・・・・・・・・、

少しだけ過ごしやすくなってまいりました・・・・・・。

皆様は如何お過ごしでしょうか・・。

寒くても温かくも・・・・、日々お車の整備は行っております・・・・・。

そんな中・・・・・、

本日も1台の空冷ポルシェが整備の為リフトアップされております・・・・・・。

グルリと見回してみますと・・・・・・・、

早速、何やらオイルが垂れた様な跡が・・・・・・・。

カバーの上からきている様です・・・・・・。

まずはここから、チェックして行きます・・・・・・。


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カバーの上部を見てみますと・・・・・、

オイルサーモスタットがあります・・・・・・・。

エンジンが暖まり、油温が上がると・・・・・

写真左側にあります、銀色に鈍く光っております、

サーモスタットの中の弁が開き、右前にあるオイルクーラーへ

オイルを送り冷却する仕組みになっており、

結構重要なものなのです・・・・・・・。

今、見る限りは・・・・・、オイルが漏れた様な形跡はありません・・・・。

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折角サイド部分を取り外したのですから・・・・・、

オイルクーラーまで続くオイルホースを見ていきます・・・・。

このオイルホース・・・・・・・・、ホースと呼んでおりますが

ゴムや樹脂で出来ている訳ではございません・・・・・・。

金属製なのです・・・・・・・。硬いのです・・・・・・。

高温・高圧にも耐えられます・・・・・・・・。

でも・・・・・・、硬いので柔軟性がありません・・・・。

このオイルホース・・・・・、車体の低い位置に付いておりますので

ぶつけたりしたのでしょうか・・・・・、

潰してしまっているお車をたまに見かける事があります・・・・・。

そうすると正しくオイルがオイルクーラーに行かないので

冷却効率は著しく落ちます・・・・・・・。

ある意味・・・・・・、オイル漏れより怖いかもしれません・・・・・。

ここまで見る限り・・・・、問題はなさそうです・・・・・・。
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更に、前に進みます・・・・・・。

オイルホースは・・・・・、車体に沿うように曲がっていきます・・・・・。

ホイルアーチの中は、普段カバーがかかっておりますので見えませんが、

外すとこの様にオイルホースや配線が、案外いるものなのです・・・・。

このお車・・・・、見ればる程・・・・・・・綺麗です・・・・・・。

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どんどん前に進みます・・・・・・・・。

フロントサスペンションのスプリングが見えてまいりました・・・・・。

普段・・・、下から覗きこむ事はあまり無いので新鮮です・・・・。

ホーンはこんな所にあるのですね・・・・・・・。

やっぱり綺麗だなぁ・・・・・とつぶやきながら・・・・、

いよいよ写真右下のオイルクーラーに差し掛かろうとした時・・・・・、

あれっっ・・・・・・、何かオイルホースが光っている様な・・・・・。

いや・・・・、きっと、何かの間違いか、光沢ホースなのでは・・・・・・。

目をこすりもう一度・・・・・、良く見てみます・・・・・・・。
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残念な結果でした・・・・・・・・。

見間違いでも・・・・・、光沢ホースでもありませんでした・・・・・・。

エンジンオイルです・・・・・・。

どう見直してもエンジンオイルです・・・・・・。

ここに至るまで、20年前の車とは思えない程綺麗でした・・・・・。

しかし流石に一か所位何かはあるものです・・・・・・・。

何故オイルが漏れているのか調べてみます・・・・・・・・。




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原因はオイルホースでした・・・・・・・・。

原因が分かったので・・・・・、早速対応します・・・・・・。

それは・・・・・・、交換です・・・・・・・・。

交換の為・・・・・、新しいオイルホースを取り寄せます・・・・・・。

こうやって見てみますと・・・・・・・、

サーモスタットから始まり・・・・・、オイルクーラーで終わる・・・・・・。

長い道のりの中、途中までは私も綺麗だ綺麗だと話しておりました・・・・。

しかし最後の最後で、オイルが漏れており

オイルホースの交換です・・・・・・・・・・・。

少し複雑な気持ちになりますが、

これはエンジンオイルを運ぶ重要な部分であり

高温・高圧に晒される部分でもあります・・・・・・・。

ジョイントの部分を増やすとそこからオイルが漏れる確率が増えますので

長い道のりでもジョイント部分が少ない方が

信頼性も上がり耐久性も上がるのです・・・・・・・。

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オイルホースを交換して見ました・・・・・・・。

オイルの漏れは無くなり・・・・・・、見た目も綺麗になり・・・・・、

前から後ろまでオイルホースは一生懸命お仕事をしております・・・・・。

空冷ポルシェは生産されてから・・・・、20年経っているものも

多数ございます・・・・・・・・。

空冷ポルシェは丈夫で信頼性も高いですが・・・・、

メンテナンスフリーではございません・・・・・・。

しかし、今でも整備・修理の為のパーツも手に入りますし、

パーツによっては、進化しているものもございます・・・・・。

手を掛ければ、それに応えてくれるのが空冷ポルシェの

最大の魅力なのです・・・・・・・。

このお車の整備はまだまだ続きます・・・・・。

この続きは次回へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

それでは・・・・・、また・・・・・・・。