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いつも、プレステージのポルシェ大好きブログをご覧いただきまして
誠にありがとうございます。
すっかり日が落ちるのも早くなり、だいぶ寒くなってまいりましたが
如何お過ごしでしょうか。
早いもので、後一カ月もすれば今年も終わりです。
そりぁ・・・・・、寒くなるわけです。
そんな中、今日のお題は・・・・・・、写真の物です。
何だかお解りになるでしょうか・・・・・・・。
930ターボ、964ターボ系にお乗りの方はご存知かと思いますが、
大量の燃料を送り込むKジェトロニックの本体になります。
普段はインタークーラーに隠れておりますので
なかなか直に見る事は無いと思いますが、
930・964ターボはこれで燃料を送り
圧倒的な走行性能を発揮しているのです。
では、何故このKジェトロを今回取り上げたかと言いますと、
このKジェトロの構造は非常にシンプルで、左側にあります
円盤みたいなものがあるところを、ピストンに送る空気が通ります。
そして、その空気が通る量に応じて円盤が下に押されます。
円盤の下は梃子になっており、円盤が下に下がると
右側の燃料を送る弁が開き各ピストンに燃料が供給されます。
構造が単純な為、信頼性は高いのですが
稀に乗らない車に出るのですが、乗らないが為に燃料を送る弁が
固着してしまい、動かなくなってしまう場合がございます。
そうなりますと、
アクセルを踏んで空気を沢山送っても弁が固着している為
燃料が供給されず吹け上がらないという症状が出ます。
こうなりますと、
一度Kジェトロを外して状態を確認してみなければなりません。
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そこで、Kジェトロを外してみます。
ガソリンを供給する部分ですので、外すのには手間がかかります。
他のパーツにガソリンが掛からないよう慎重に作業を行います。
ここまでパーツを外したのですから、
他の補記類の状態も確認したいところです。
そんなこんなで作業は進んでまいります。
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そして・・・・・・、ようやく外れました・・・・・・。
Kジェトロの肝の部分になります。
予想通りというか・・・・、相当ゴツイです。
なかなかの重量感です。
このパーツの真ん中にあります、黄金色に鈍く光っているのが、
燃料を供給する弁です。これが上下にスライドして弁を閉じたり
開いたりと、燃料の供給量を調整します。
ちなみに正常な物は、指で軽く押すだけでも動きます・・・・・・・。
しかしこの写真のは・・・・・・・、指一本ではビクともしません。
これでは空気の力だけで、弁を動かせるはずもございません。
スムーズに動くよう、調整を行います。
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早速、真ん中にある弁を抜き取ってみます・・・・・・・・。
固着している為か、簡単には抜けません・・・・・・。
結構な力作業になっておりますが・・・・・・、
精密な部分ですので、傷つける訳にもいきません。
慎重にしかし大胆に・・・・・・・、相反する事を同時にやる、
結構骨の折れる作業です・・・・・・。
もうこうなったら、粘り腰でジックリ行くしかありません。
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そして・・・・・・・・・、ようやく抜けました・・・・・。
この瞬間は、良くやった!!!と自分で自分を褒めてやりたくなります。
しかし、感動に浸っている場合では無く早速、
弁の状態を確認します。
右よし、左よし、表よし・・・・・・・、
円筒なのでどこが裏表なのか分かりませんが・・・・・・・・。
一通り見て、目立った傷も無いのでまずは一安心・・・・。
今度は軽く手で押しただけでも動くように本来の状態に戻します。
目に見えない、ごくごく僅かな錆や汚れも許されないので
入念に掃除をします・・・・・・。
そして、また慎重にはめ込みます。
この後、作動チェックを行い問題が無ければ、
外した手順とは逆に組み上げて完成です。
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折角、パーツもある程度外れていますので、
他の部分の状態も見てみたいと思います。
まずはプラグからです・・・・・・・。
とイキナリ何か・・・・・・・、雲行きが怪しいような・・・・・・、
何か先端が黒く焦げております。
これでは、本来の点火性能を発揮出来ません。
ターボは一気に燃料供給し燃やしますので、点火不良は厳禁です。
あまり乗らない人は、
定期的にプラグの点検を行う事をお勧めします。
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今回の、このターボでは問題なかったのですが・・・・・・・・、
以前別の車で、こんなのが見つかりました・・・・・・・。
手に持っているのは燃料フィルターなのですが・・・・・・、
中が赤くなっております・・・・・・。
これは、紛れもない錆です。赤錆です。
フィルターが頑張っている証拠なのですが、
どこで錆が生れているのかの探ら中ればなりません・・・・。
これは乗らない人のお車にとくに多いです。
この様に、車は乗っても乗らなくても定期的な点検は必要です。
一大事になる前に、ご来店お待ち致しております。
それでは。
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