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こちら 空冷エンジン 整備工場 その11

最終更新日2011/09/25
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いつも、プレステージのポルシェ大好きブログをご覧いただきまして

誠にありがとうございます。

最近になりまして、ようやく涼しくなってきたのかなという感じです。

涼しくもなってきたことだし、そろそろ自分の愛車を引っ張り出して

こようかなと言う人も多いかもしれません。

これからは、走り回るには最高のシーズンになります。

そして今回の内容は、走りだそうとした矢先の出来事です。

こちらに載っております写真は、運転席下のペダル周りになります。

よ〜く見て頂きますと、何かお気づきになりませんでしょうか?

ブレーキペダルとクラッチペダルの位置関係が何となく・・・・・、

そうブレーキペダルが奥に入ったままなのです。

常にブレーキが利いた状態なのです。

これでは、車を前に進めたくても進みません。

何でこの様な事になってしまったのでしょうか・・・・・・・。
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ペダルの根元に近づいて見ました。

何やら、ペダルの根元に錆の様なものが見えます。

空冷ポルシェはモデルによっては、20年以上経つ車両も

ザラです。フロア下は只でさえ湿気が溜まりやすい場所です。

そんな中にある、ペダルですしカーペットにも隠れてしまう場所ですので

特に湿気やすい場所なのでしょう。

これでは、楽しいドライブに行けません。

ペダルを元の状態に戻すべく、早速整備を行いたいと思います。
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早速、ペダル周りを分解してみました。

部品点数はそんなに多くありません。全体的に錆は発生しております。

まずは、錆を落としつつ各部の状態をチェックしてみます。

さすがペダル周りは、部品点数が少なくとも各パーツは

非常に頑丈に出来ております。

車を運転すれば、必ず使う部分なのですが、意外に根元の部分を

見た事はないのではないでしょうか。

早速、掃除しつつ状態のチェックを行います。
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最初にシャフトの部分の錆を落としてみました。

まずは、ホッとしました。錆を落としたら目立った傷も無かったからです。

錆ついたままペダルを動かし続けると、錆によって擦れて

キズが付き、最悪の場合はシャフトを交換しなくてはならなくなります。

折角、分解したのですから綺麗に出来る部分は全て綺麗にしておきたいものです。
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そして、これが今回ペダル周りを分解する原因になります、

ブレーキペダルの根元の部分です。ペダルが戻らなくなる原因を探るべく

分解・清掃を行います。

そして、ブッシュを外して更に清掃を行います。

それにしてもこのブッシュ・・・・・・・、

随分オレンジ色のような気が・・・・・・・、

まぁ・・・・・、気のせいでしょう!!!!!
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いや!!!!!気のせいではありませんでした!!!!!

たまたま有った新品のブッシュと比べてみますと・・・・・・・、

新品は・・・・・・・、白い!!!!真っ白です!!!!!

それに比べて・・・・・、今までのブッシュは随分濃い色です。

長い時間をかけて、錆が付着してしまったようです。

これでは、本来動きをスムーズにさせるはずのブッシュが

動きを妨げてしまう結果になります。

これはもう・・・・・・、清掃とかでは無く、新品と交換してしまいます。
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そして・・・・・、台座です。錆びてます・・・・・。

全てのペダルを支える、重要な台座です。

錆びたままでいいわけございません。

早速、錆を落とします。

落とします・・・・・・。

落とします・・・・・・。

時間が掛かります・・・・・・。

錆を落としたのですが、何かイマイチパッとしないので

更にもうひと手間掛けます・・・・・・・・・・・。
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ハイ!!再塗装し直してみました。

錆を落としただけでは、何となく落ち着かず

またすぐに錆が出てくる可能性もありますので、

錆をしっかり落とし、下地を造りそしてしっかり再塗装です。

色は何色にするか、相当悩みました・・・・・・・。

しかし、基本的に見えないところですし、

何より・・・・・・、目立ってどうする?という結論に至り

無難な黒にしました・・・・・・・。

これから、ポリマーコーティングにでも出しましょうか?(笑)
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冗談はさておき・・・・・・。

錆を落とし、再塗装を行い、塗装が乾いたら組み上げてみます。

良く話に聞く、分解して再度組み直したら何故かパーツが余る・・・・・・、

と言ったような事は起きませんでした。

これを車両に取り付けて、最終の動作チェックを行います。

これからが絶好のドライブシーズンです。

すべての部分・機構がスムーズに動いてこそ楽しいドライブです。

皆様も、ご自分の愛車の点検を忘れずに

それではまた・・・・・、ごきげんよう。