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いつも今だから空冷エンジンでしょう!!!!!の
ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
昨今は大変寒く、外に出るのも億劫な毎日ですが如何お過ごしでしょうか?
まぁ、車にとってはご機嫌な毎日かも知れません。
人の快適環境と車の快適環境って違うものですよね・・・・・。
この関係は、これからも変わらない事でしょう。
話は変わりまして、1枚目の写真何だかお分かりになるでしょうか?
これは、スカベンジポンプになります。
何度聞いても覚えられない名前ですが、
これはエンジンオイルを吸い上げる装置なのです。
これは空冷エンジン用です。
非常に強力です!!!!!
一般的な車両には付いておりません。
では何故、空冷エンジンには付いているのかと申しますと
ドライサンプエンジンだからなのです。
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ドライサンプとは・・・・・・。
一般車にはあまり使われないエンジンオイルの循環方式の事です。
エンジン内部のオイルが役目を終えて、
オイルパンにためずにもどってきたところを、
強制的にポンプで再度エンジン内部にくみ上げて、
再利用するために別タンクへ戻す作業をする方式になります。
空冷ポルシェはこんな構造を採用するぐらいですから、
何か利点がなければなりません。
その利点とは、重たいオイルパンが必要無くなるため、
エンジンを低く装着でき、それによって車の全体重心がさがり、
運動性能が飛躍的に向上する。
対するウエットサンプ方式は、オイルパンが必要になり
オイルが貯めれる場所が限られてしまいます。
それと違いドライサンプは別にオイルタンクを設置出来る為、
二倍近くのオイルを使用できるので、冷却効果も大幅にアップします。
もちろん、軽量化に可能になるので、
レーシングカーやフェラーリなど高性能車がごく一部採用しております。
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一方ウェットサンプとは・・・・・、
エンジンオイルをクランクシャフト、コンロッド、ピストン、
カムシャフト、バルブなど各部を循環させた後、
エンジンオイルの自重によりエンジン下部のオイルパンに溜まった後、
そこからフィードポンプにより再度上部に循環されます。
また、オイルパンは循環したオイルを貯めるする以外にも、
エンジン各部を潤滑し熱せられたオイルを冷却する役割もあります。
一般車は大体この方法を採用しております。
ウェットサンプの欠点は、オイルの回収が自由落下によるものであるため、
粘度や温度によって供給が安定しない。
強い横Gが加わるとオイルの傾きなどにより、
供給ポンプがオイルを適量供給出来ない場合があり、
エンジンが焼きついてしまう可能性があります。
また溜まっているエンジンオイルがクランクシャフトに干渉するため、
オイル攪拌抵抗が発生する可能性があります。
レーシングカー等は上記欠点はトラブルの原因となってしまいます。
通常の車はここまでの機能はいらないと思います。
何故ならコストがかかるから・・・・・・・。
空冷ポルシェはコストが掛かっているのです。
だから、空冷エンジンポルシェはいつの時代も魅力的であり
永遠なのです!!!!ウフフ・・・・・
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チョット、例えるのは難しいのですがドライサンプ式を
まぁスプリンクラーと思ってみて下さい。
ホースで送られてきた水が、広範囲にまんべんなくそして細かく細部までに
撒かれていると思います。
ポンプで水が、常に送られてきますので安定した潤滑が出来るのです。
これこそが、ドライサンプの最大の利点なのです。
コストがかかるとか、そう言う話を抜きにしてポルシェは採用しているのです。
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一方、ウェットサンプはと言いますと・・・・・・、
浴槽から風呂桶で、水を掻き出すようなものです。
満遍なく水を撒くのも大変ですし、溜まっているところから
汲み上げるのは抵抗があり重労働です。
また、揺れている浴槽から水を汲み上げるとなると・・・・・・、
それは更に大変です。
空冷ポルシェは、コストがかかる事を承知でドライサンプを採用しました。
それは、当時のポルシェがこの車に対する思い入れや理想の高さが伺えます。
やはり、空冷ポルシェは最高なのです。
それでは、またお会いいたしましょう。
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