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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part104】

最終更新日2020/03/08
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログをご覧頂きまして

誠にありがとうございます。

最近暖かくなってきたと思いましたら、また寒さが戻って

きまして体調管理も大変ですが、如何お過ごしでしょうか。

今回の写真はMT車には必要なクラッチマスターシリンダーと

レリーズシリンダーになります。
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この写真はクラッチマスターシリンダーになります。

空冷ポルシェようではございません。

この部品はクラッチペダルを踏み込んだ時に発生する

力を油圧に変えるものになります。

シリンダー内のピストンにゴムにゴムのシールが

組み込まれており、注射器と同じ原理で

シリンダ内のクラッチフルードを押し出します。
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このクラッチマスターシリンダーは、他の物と違い

シリンダーとリサーバタンクが一緒になっている

タイプになり珍しいです。

リサーバタンクのキャップがここに付いているように

ペダルによって押し出されたブレーキフルードも

上から出る様になっております。
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この写真はクラッチマスターシリンダーの

プッシュロッド側になります。

本来はこの先に、クラッチペダルが取り付けられ

クラッチペダルを踏む毎にシリンダー内の

クラッチフルードを押し出します。

構造は非常にシンプルです。
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これはクラッチマスターシリンダーの

クラッチペダルを付けますプッシュロッドの受け側

になります。

この部品が取り付けられておりました車は、

しばらくクラッチペダルを踏む時に何か引っかかりの

ある様な違和感を覚え、その後クラッチが繋がらなく

なった為、交換した部品になります。

この受け側の穴も、本来は丸く開いていなければ

なりませんが、徐々に力が掛かっていったのか

楕円の様に横に円が広がってしまっています。
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こちらの写真は、プッシュロッドとクラッチペダルを

取り付けますピンになります。

こちらも良く見て頂きますと、ピンに段差が出来て

しまっております。

クラッチペダルを踏む毎に、受け側と触れ力が掛かり

摩耗してしまったものと思います。

本来は段差が無く、平らなピンになりますので

この状態でクラッチペダルを踏みますと、

何か違和感を感じてしまうかも知れません。
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こちらの写真は、レリーズシリンダーになります。

この部品は、ミッション側に取り付けられおり

本来であれば、左側のゴムカバーの穴より

プッシュロッドが出ておりレリーズフォークを

テコの原理で押し出しクラッチを切ります。
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これはレリーズシリンダーのゴムカバーになります。

この中心の穴よりプッシュロッドが出ており

ミッション側のレリーズフォーク押し

クラッチを切ります。

レリーズシリンダーは非常にシンプルな構造です。

油圧がかかれば、プッシュロッドが押し出され

油圧が無くなれば、シリンダー内の

リターンスプリングによって、プッシュロッドを

引き戻します。
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前の写真のゴムカバーを取り外して見ました。

中のプッシュロッドを押し出す、ピストンが

見事なまでに汚れております。

実際に確認しました所、油圧が掛かっていなくても

ピストンを押し出したままになっており

リターンスプリングによってプッシュロッドを

引き戻せなくなっており、クラッチを切ったままの

状態にしておりました。

これでは、いくらギアを入れても前進も後退も

しません。

リターンスプリング自体に何か異常が起きたのか

汚れなどでピストンが固着してしまい動かなく

なってしまったのかは、定かではありませんが

この様な状態になりますと、部品の交換しか

出来なくなってしまいます。

交換後は、快調に走っております。

定期的な点検をお勧め致します。

それでは、また。