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いつもポルシェ大好きブログをご覧頂きまして
誠にありがとうございます。
最近は、暑くなったり大雨が降ったりと安定しない日が
続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
今回はベルトテンショナーの話になります。
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バッテリーのチェックランプが点灯したと
お客様のお車が、工場に入庫致しました。
調べて見ますと、ファンベルトが外れておりました。
見た感じそんなに摩耗している訳でもなく、
切れてもおりません。
さらに探っていきますと、ベルトテンショナーのプーリーが
スムーズに回転しません。
プーリーの軸を見てみますが、パッと見は変な傷や
摩耗は見受けられません。
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今度はプーリーベアリングのシールリングを外して見ます。
ベアリングを回転させる為のボールが入っているのが
分かります。
見た感じは問題なさそうなのですが、スムーズに回転させる
為にもっとグリスが注入されていても良さそうなのですが
何か乾燥しております。
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プーリーの裏側を見てみます。
全体的に白くなっており、ベアリングの部分には錆が
確認出来ます。
本来、均等に配置されていなければならないボールも
均等になっておらず、これではスムーズに回転はしません。
グリスも完全に無くなっておりますので、錆が出るのも
当然です。
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プーリーからベアリングを取り外してみます。
ベアリング単品になりましても、
スムーズに回転しませんので原因はベアリングに
ありそうです。
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ベアリングの表側を見てみます。
ボールも均等に配置されており、問題はなさそうです。
しかし、シールリングが何らかの原因でダメになったのか
本来、注入されていなければならないグリスは
無くなってしまっております。
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ベアリングの裏側を見てみます。
ボールが均等に配置されておらず、これではスムーズに
回転する事が出来ません。
グリスも完全に無くなっており、錆も発生しておりました。
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表と裏のベアリングボールを見比べてみました。
上が表側のボール、下が裏側のボールになります。
色艶が明らかに違い、裏側のボールは細かく傷もついており
ベアリングという本来の役割を果たしておりません。
グリスが無くなり、ベアリングが焼き付きを起こし
プーリーが回転せずに止まってしまった事により、
走行中にベルトが外れてしまった様です。
突然、起こる場合もありますが、
何か異音が発生し始めたりする事もございますので
気になる事がございましたら、
お早目の点検をお勧め致します。
それでは、また。
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