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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを
ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
梅雨に入り、ある程度日数も経っておりますが
如何お過ごしでしょうか。
地域よって大雨が降ったり、水不足になったりと
しておりますが、今年も暑くなりそうな予感がします。
そんな中、この写真は何でしょうか。
これは930の燃料タンクになります。
夏になりますと、空冷ポルシェにあまり乗らないと言う
方もいらっしゃるとは思いますが、乗らないと言う事は
車庫で眠っていると言う事になります。
寒い時期はあまり気にならなかったのですが、
暑い日に屋内の車庫で、車を置いていると
何かガソリン臭いと思ったことは無いでしょうか。
ガソリンは気化のし易い液体ですので、
暑い日に燃料タンク内のガソリンが気化してしまうのは
仕方ないのですが、その臭いが余りにもきついと
問題です。
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930の燃料タンクには、ホースが飛び出ており
この先に樹脂製のケースの様な物があります。
これは何でしょうか。
これは、キャニスターになり燃料タンク内で気化した
ガソリンをそのままにしておくと、燃料タンクが膨張して
危険な為、ガスを外に逃がさなければなりません。
しかし、只の大気放出ですとその臭いが気になります。
そこで、キャニスターにガスを通しキャニスター内に有る
活性炭の様な物である程度、臭いを抑えようと
しているのです。
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キャニスターを通ったガスは、更にホースを通って
車輛の後ろへ行きます。
最終的にこのガスは、インテークマニホールドへ導かれ
エンジンで燃やされます。
しかし、長期間エンジンを掛けないとこのガスも行き場所が
無くなってしまいますので、ホースの途中にバイパスがあり
エンジンを回さず、ガスの圧が高まりますと大気放出
されてしまいます。
長期間乗らない場合は、ガソリンの臭いが多少するのは
致し方のない事なのです。
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こちらは、964モデルの燃料タンクになります。
タンク自体も樹脂製になり、930モデルと比べましても
大分様子が変わっております。
964にも930の様なキャニスターの役割を果たしている
ものは有るのでしょうか。
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燃料タンクの上に、もう一つ小さな燃料タンクの様な
物があります。
これが964では、キャニスターの役割を果たしております。
時代が変わったのでしょうか。
形も大分変っております。
ここに気化したガソリンが、一度集まります。
ここで、急激な圧力変化を抑えガスを安定させます。
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そしてガスは、930と同じようにホースを通り
車輛の後ろへ導かれます。
最終的にガスは、930と同じように
インテークマニホールドへ導かれエンジンにて燃焼されます。
964も長時間動かさなければ、気化したガスの行き場所が
無くなり最終的には大気放出されます。
大気放出は、930も964もエンジンルームにて
行われますので、車を長時間動かしていない場合
エンジンルームが少しガソリン臭がするのは
仕方のない事かも知れません。
しかし、その臭いがフロントのガソリンタンク周りから
する場合は、要注意になります。
気になる場合は、直ぐに点検をお勧め致します。
それでは、また。
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