お問合せ
【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part33】

最終更新日2016/09/04
ZOOM
いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

まだまだ、暑い日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか。

街角で元気に走り回る空冷ポルシェを見かけると

嬉しくなってしまいます。

さて、写真に載っておりますのは930ターボSフラットノーズという

モデルになります。

何故、この様なモデルが生まれたのでしょうか。
ZOOM
このデザインの元になったモデルは、

1970年代のレーシングカテゴリーである

グループ5で活躍をした935になります。

グループ5はシルエットフォーミラと言われ、

そのレギュレーションでは市販車の形を出来る限り残す事を

規定しており、ボンネット・ドアパネル・ホイールアーチライン等は

変更する事が出来ませんでした。

それ以外のボディパネルは、形状も材質も変更可能な為、

実際の935はオーバーフェンダー、フロント・リアのスポイラー等

レースに勝利する為に大型化しております。

その様な変更の中に、空力特性を良くする為に

930ではフェンダー上に飛び出ていたライトをバンパー内に

収め、フェンダーをフラットノーズ化したのでした。
ZOOM
レースで圧倒的な強さを誇っていた935ですので、

そのシルエットに憧れる人も多く、またフラットノーズモデルの

市販化を望む声も大きくなっていきました。

その声はポルシェ社にも届き、935のイメージを持った

ロードバージョンが930ターボモデルに設定されました。

上から見ますと、935モデルのイメージを受け継いでおります。

只、935モデルではヘッドライトはバンパー内に

収まっておりましたが、市販車は法規上それは出来ず

上記の写真の様に、944用のリトラクタブルヘッドライトの機構を

流用しており、ライトを点灯させると愛嬌のある顔つきになります。



ZOOM
フラットノーズ専用装備と言うわけでは無いのですが、

このサイドスリットも走りを意識させる特徴的な部分になります。

これはターボSモデルに装着されておりました。

スリットの部分は、木製で出来ております。

当時の考え方としては、加工がしやすく強度や重量を考慮しての

採用なのでしょうが、最高パフォーマンスを発揮するモデルに

木製のスリットを採用する、合理的な考えは素晴らしい事と

思います。
ZOOM
こちらの写真は、エンジンルームになります。

あくまで930ターボになりますので、このエンジンと補器類が

ギッシリ詰まっている感じはターボもターボSも然したる違いは

ありません。

しかし、よく見てみるとインタークーラーのコアの部分が

ターボSの方がターボよりも大きくなっており、ターボSの

ポテンシャルの高さを感じさせてくれます。
ZOOM
930ターボSフラットノーズの後姿は、ターボウィングも

ノーマルの930ターボと同じ為、あまり違いはありません。

マフラーは左右から出るタイプになりますので、片方のみ

マフラーが出ているノーマルの930ターボとの後ろから

判断出来る唯一の部分かもしれません。

この様に、特別なモデルとして誕生したフラットノーズ。

今見ても、そのデザインは非常に魅力的です。

レースに勝利する為に生まれたデザインは現在においても

人を引き付ける何かがあるのでしょう。

これは、今後時代が進んでも変わらない事だと思います。

それでは、また。