|
|
いつもプレステージのポルシェ大好きブログを
ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
まだまだ、暑い日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか。
街角で元気に走り回る空冷ポルシェを見かけると
嬉しくなってしまいます。
さて、写真に載っておりますのは930ターボSフラットノーズという
モデルになります。
何故、この様なモデルが生まれたのでしょうか。
|
|
|
|
|
このデザインの元になったモデルは、
1970年代のレーシングカテゴリーである
グループ5で活躍をした935になります。
グループ5はシルエットフォーミラと言われ、
そのレギュレーションでは市販車の形を出来る限り残す事を
規定しており、ボンネット・ドアパネル・ホイールアーチライン等は
変更する事が出来ませんでした。
それ以外のボディパネルは、形状も材質も変更可能な為、
実際の935はオーバーフェンダー、フロント・リアのスポイラー等
レースに勝利する為に大型化しております。
その様な変更の中に、空力特性を良くする為に
930ではフェンダー上に飛び出ていたライトをバンパー内に
収め、フェンダーをフラットノーズ化したのでした。
|
|
|
|
|
レースで圧倒的な強さを誇っていた935ですので、
そのシルエットに憧れる人も多く、またフラットノーズモデルの
市販化を望む声も大きくなっていきました。
その声はポルシェ社にも届き、935のイメージを持った
ロードバージョンが930ターボモデルに設定されました。
上から見ますと、935モデルのイメージを受け継いでおります。
只、935モデルではヘッドライトはバンパー内に
収まっておりましたが、市販車は法規上それは出来ず
上記の写真の様に、944用のリトラクタブルヘッドライトの機構を
流用しており、ライトを点灯させると愛嬌のある顔つきになります。
|
|
|
|
|
フラットノーズ専用装備と言うわけでは無いのですが、
このサイドスリットも走りを意識させる特徴的な部分になります。
これはターボSモデルに装着されておりました。
スリットの部分は、木製で出来ております。
当時の考え方としては、加工がしやすく強度や重量を考慮しての
採用なのでしょうが、最高パフォーマンスを発揮するモデルに
木製のスリットを採用する、合理的な考えは素晴らしい事と
思います。
|
|
|
|
|
こちらの写真は、エンジンルームになります。
あくまで930ターボになりますので、このエンジンと補器類が
ギッシリ詰まっている感じはターボもターボSも然したる違いは
ありません。
しかし、よく見てみるとインタークーラーのコアの部分が
ターボSの方がターボよりも大きくなっており、ターボSの
ポテンシャルの高さを感じさせてくれます。
|
|
|
|
|
930ターボSフラットノーズの後姿は、ターボウィングも
ノーマルの930ターボと同じ為、あまり違いはありません。
マフラーは左右から出るタイプになりますので、片方のみ
マフラーが出ているノーマルの930ターボとの後ろから
判断出来る唯一の部分かもしれません。
この様に、特別なモデルとして誕生したフラットノーズ。
今見ても、そのデザインは非常に魅力的です。
レースに勝利する為に生まれたデザインは現在においても
人を引き付ける何かがあるのでしょう。
これは、今後時代が進んでも変わらない事だと思います。
それでは、また。
|
|
|