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こちら 空冷エンジン 整備工場 その76

最終更新日2015/09/03
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いつもプレステージの、ポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

8月の途中から、ずっとグズついた天気が続き

9月に入っても相変わらずですが如何お過ごしでしょうか。

そんなハッキリしない天気の中でもプレステージは営業中です。

何気なく911ナロータイプのメーター周りを見てみますと、

5連メーターなのですね。

911はデビューしてから一貫して5連メーターを

採用しております。
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次の写真は、生産期間が一番長かった930タイプの

メーター周りです。

これも5連メーターを採用し、メーター内の数字の字体の

変化はあれど、配置の仕方、メーターの大きさなどは

ナローモデルと一緒です。

逆に言えば、ナローモデルの時にメーター周りは完成して

いたのかもしれません。

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空冷最後のモデル、993タイプになってもメーター周りは

完成しているのでしょう、ナローと変わりがありません。

時代の変化なのでしょう、ハンドルは時が経つにつれ

小径化し、センター部分にはエアバックなる物まで備え付け

られるようになりました。

しかしメーターの配置は変化がありません。

これは凄い事だと思います。
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そんな中、911モデルに一大転機が訪れます。

エンジンがそれまでの空冷から水冷へ変わったのです。

騒音規制、排ガス規制の厳格化によりそれまでの空冷エンジン

を使い続けることが難しくなった結果の変化です。

この初の911水冷モデルは996となります。

エンジンの劇的な変化に対応してボディデザインも一気に

変わる事となります。

それに応じて内装のデザインも変化いたします。

今回ばかりはメーター周りにも変化がありました。

何とか5連メーターであることは意識させておりますが、

ステアリングスポークにメーターが掛かり見えなくなるのを

防ぐために、メーターが全体的に中央へ集まってきております。

これも時代の流れなのでしょう。
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水冷モデルになってからは、911はモデルチェンジを

行うたびにメーター周りも変化していきます。

写真は997モデルになりますが、また5連メーターを意識

させるようにメーターを広げ、丸いメーターが重ねって

いる様に見せております。

996モデルの変化が、当時としては劇的であり実験的なのか

反発もあったのでしょう。

997は外見も内装も、空冷を意識させるようになった

気が致します。
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最後の写真は、911の最新モデルである991です。

基本的に5連メーターのデザインを引き継いでおります。

勿論、現在のトレンドに合わせアナログメーターの他に

液晶を使ったインフォメーション等、人間工学に基づき

見やすく配置されており、進化を感じさせます。

997モデルからは空冷モデルのアイデンティティーを

押し出して、先祖返りをしている様に見えます。

それだけ、空冷モデルの存在はポルシェにとって大きいのだと

思います。

それでは、また。