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こちら 空冷エンジン 整備工場 その74

最終更新日2015/07/20
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

関東地方も梅雨が明けた途端、いきなりの猛暑ですが

如何お過ごしでしょうか。

今回も前回に引き続き、1974年911カレラ2.7の

内装についてご案内させて頂きます。

こちらの写真は、メーター周りの物になりますが、

1963年のデビュー当時から、この5連メーターは

配置も変わらず、空冷最後の993モデルまで使われ

続けました。

変わらないという事は、変える必要が無かったという事、

機能的にも完成されていたのだと思います。

この変わらない事が、いつ乗っても安心感を与えてくれます。

この当時から、ステアリンググリップは太いものが

使われており走りを追及しております。
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このシートのデザインも空冷ポルシェを語る上では

外せないものです。

911もデビュー当初からこのシートデザインを

採用していた訳ではありません。

しかし、このデザインになってからは素材などの

変化はあっても、拘りをもって採用し続けております。

これは空冷最後の993モデルのみならず、

最新の水冷991モデルにおいても同じく採用されております。

このシートデザインも完成されたものなのでしょう。
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このヒーターコントロール及びラジオの配置も

空冷モデルでは変わることはありませんでした。

勿論、964モデルからはオートエアコンになったり

しておりますので、ヒーターコントロールパネルの

デザイン、役割は変わっております。

それでも、どの年代の空冷モデルに乗っても同じ位置に

基本的に同じ機能の物があると言うのは、安心です。

機能を突き詰めるドイツ車ならではかもしれません。
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こちらは、後に変わってしまうものになります。

この中には、スピーカーが収まっております。

ラジオ用のスピーカーです。

この時代は、スピーカーはモノラルでした。

ですので、一つです。

しかし、時代が経つとカーオーディオの進歩により

スピーカーがステレオになります。

スピーカーは左右2つになります。

そうなりますと、ダッシュボード真ん中に2つスピーカーを

配置しても意味がありませんので、その後スピーカーは

左右のドアに移りました。

進化するものには柔軟に対応もされております。
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最後の写真は、リアシートになります。

しかし、911を設計する際によくこの小さなボディの中に

4人乗れるスペースを作ったものです。

しかも背もたれ部は、折りたたむ事が出来るように

なっており、荷物の収納も容易にしております。

このデザインも、デビュー当時から最新の水冷モデルまで

変わらず引き継がれております。

今も変わらないという事は、機能的にも有効なものを

初めから備えていたという事になります。

今も、世界中で空冷ポルシェが愛されているのは

その様な理由があるのかもしれません。

それでは、また。