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こちら 空冷エンジン 整備工場 その73

最終更新日2015/06/19
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

をご覧頂きまして誠にありがとうございます。

梅雨に入り、雨模様の日が増えてまいりましたが

如何お過ごしでしょうか。

そんな中でも空冷ポルシェは元気です。

写真の空冷エンジンは1974年型の911カレラ2.7に

なりますが、クーリングファンが真ん中にあるおなじみの

光景は911がデビューした1963年から変わりません。

どの年代の空冷エンジンを見てもあるべき物がそこに有ると

ホッとします。
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一番、空冷エンジンで思い浮かべる光景は

このクーリングファンではないでしょうか。

どの年代のクーリングファンも素材はマグネシウム合金で

出来ております。

これはファン自体が軽量でなくてはならない為、

この素材が選ばれております。

ポルシェは昔から適材適所の素材を選び最高の品質を

目指していたのです。
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この74カレラ2.7の吸気ポートの部分は

この時代の定番のキャブレターが付いておりません。

その代わり、現在の車にも似たガソリンを送る細い管が

ポートに刺さっております。

そうなんです、この車輌にはボッシュ製の

メカニカルインジェクションポンプ(通商メカポン)が

装備されております。

その後の空冷ポルシェに装着されたKジェトロ、LEジェトロ

と言ったボッシュインジェクションの大先輩にあたります。

このキャブレターとは違った機能美的な物は、

何とも言えない魅力です。
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空冷ポルシェの外見は、基本的に1963年から

1997年までライト周りを除いて大きな変化はありません。

特にルーフ廻りのデザインは変わっておりません。

そんな中で違いを探すのならば、初期の空冷モデルは

リアのクォーターウィンドウが開閉しました。

これは室内の換気を行うには非常に有効なのですが、

何故止めてしまったのでしょう。

密閉性等が悪くなってしまうのでしょうか。
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この写真は、空冷ポルシェをお好きな方ならお馴染でしょう。

フックス製アロイ合金ホイールになります。

このデザインも1989年モデルまで使用されました。

強度、重量、デザイン共に優れており、

このホイールが911モデルの初期より採用されているのは

デザインにおける優れた観点、設計における先見性の賜物と

思います。
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最後の写真は機能とは関係ないのですが、

カレラのサイドデカールになります。

これが最初に採用されたのは73カレラRSになりますが

その後も、色々な空冷ポルシェに貼られているのを見かけます。

空冷のみならず、水冷モデルでもこのデカールが貼られているのを

見かけます。

確かにこのデカールを見ると、直ぐに911モデルを

思い浮かべますし、高性能な感じもします。

デカール一つで、人にここまで想像されるのも珍しいでしょう。

次回は内装についてご案内させて頂ければと思います。

それでは、また。