お問合せ
こちら 空冷エンジン 整備工場 その61

最終更新日2014/10/28
ZOOM
いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

近頃、急に秋らしい気候になってきた様な

気がする今日この頃ですが、如何お過ごしでしょうか。

車にとっても走りやすい季節になりますので、

ドライブを楽しまれている方は多いと思います。

そんな中、今回はドライブを楽しむには足元から

と言う事で進めてまいります。

こちらの写真は、フロントのショックになります。

使用感たっぷりの緑色のショックが

純正ショックになります。

空冷ポルシェは生産されてから20年以上が経っております。

個体によって走行距離等もまちまちで、

ショックの交換を行われた車、行われていない車がございます。

写真の車は、ショックの交換を行ったと言う履歴は無いのに

ショックはまだ使えそうな感じがしましたが、整備の際に

ビルシュタインのショックに交換を行いました。

ショックが抜けてきますとバネがストローク

する事によって起こる、反復運動を抑える事が出来ず

フワフワとふらつく様になります。

これでは楽しいドライブの魅力も半減して

しまいます。

毎回同じように使っていると気づかない事も

あります。

まずは状態確認をお勧め致します。
ZOOM
こちらの写真は、フロントハブの交換作業風景になります。

ブレーキローターの中心にあるのがハブです。

空冷ポルシェのハブは、他の車輌より良い作りがされているのか、

ガタは出にくいです。

それでも20年以上と言う歳月は長く駄目になっている車輌も

見受けられます。

ハブが駄目になっているかどうかを調べるのは簡単です。

車がリフトアップされている時、タイヤを上下左右に

揺すってみてグラつくのであればハブが駄目になっております。

ハブが駄目になりますと走行中、左右に

ふらついたりしてストレスが溜まります。

これも快適なドライブの妨げになってしまいますので、

何かリフトアップする作業がありましたら、

一緒にハブの確認を行う事をお勧め致します。
ZOOM
そしてこれは言わずと知れたブレーキローターです。

しかも空冷ポルシェのブレーキング性能は他の車輌を圧倒します。

空冷ポルシェの性能をフルに発揮する為には、

確実に止まれなければなりません。

それを実行するのがブレーキでありブレーキローターです。

勿論、ローターは消耗品です。

確実に摩耗します。

綺麗に摩耗してくれれば良いのですが、

中には波打って摩耗する場合もございます。

勿論ローターが減れば、制動力を発揮するのに

踏力が多く必要になりますし、波打って摩耗すれば

接地面積が減り、本来の制動力を発揮できません。

これは、目視でも確認出来る所なので、

何かの点検の際は、確認する事をお勧め致します。
ZOOM
最後の写真は、ブレーキキャリパーとパッドの写真です。

これも制動力を発揮する要のパーツになります。

ブレーキする度にローターとパッドが接触し車を止めます。

その時には、熱が発生しそして摩耗します。

踏めば踏んだだけパッドは減ります。

車を止める肝の部分です。

非常に重要な消耗品になりますので、

常に気を配って点検を行う事をお勧め致します。

また、キャリパーも長い事使用されてきていると思います。

ブレーキを使えば使うほど熱も加わります。

そんな状況ですと、他の車輌のブレーキキャリパーは歪んできてしまったり

本来の性能を発揮出来なくなってしまいます。

そうなりますと、対処法はキャリパー交換を行うしか有りません。

しかし、空冷ポルシェのブレーキキャリパーは、ピストンシール等交換や

オーバーホールでリフレッシュされます。

20年以上前の車輌・ブレーキキャリパーとしてこの丈夫さはとてつもない事です。

この様に、まず走りを楽しむ為には足元から、

空冷ポルシェは、整備・修理をきっちり行えばいつまでも

良き相棒としてドライブを楽しめます。

と言う事で皆様も、お出かけになる前に、

点検等を行ってみては如何でしょうか。

それでは、また。