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こちら 空冷エンジン 整備工場 その57

最終更新日2014/08/29
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 いつもプレステージのポルシェ大好きブログをご覧頂きまして

誠にありがとうございます。

最近急に涼しくなってまいりました。

皆様はどうお過ごしになられておりますでしょうか。

そんな涼しい中、エンジンの掛からない原因を探る作業は続いております。

今度はヘッドの部分を調べます・・・。

何やら液状の物を、並々と注いでおります。

これで、バルブからの漏れが無いかを調べます・・・。
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まずは、吸気側の漏れは無いかの確認を行います。

もし漏れていれば、バルブを通り液体がポート内に入ってきます。

吸気側は何処も浸みてくる気配は無く、心配はないようです。

このエンジンは4気筒車になりますので、他の3箇所も同様に調べます。

他の箇所も問題はありませんでした。
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吸気側に問題は無かったので・・・、今度は排気側を調べます。

ポート内部は、吸気側に比べスラッジや煤が付着しており汚れております。

ここまで分解したのならば、ここらの清掃も行いたいものですが、

まずは原因を解明する事が先決です・・・。

他の箇所も調べていきます・・・。
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そして次々と調べていきますと1箇所、液体が漏れてきているのが

発見されました。

バルブは閉じております。

ただ注いだ液体がここまで浸みてきますと、エンジンを掛け

圧力が掛かった時の漏れは容易に想像出来ます・・・・。

念の為コンプレッションも掛けてみます・・・・。
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ポート内に液体の漏れが確認出来なかった箇所は、

コンプレッションをかければ、その分抜けることなく数値をキープしております。

これが正常です・・・・。

この状態を保てなければ、エンジンは正常に動きませんし

パワーも発揮されません。

問題の無かった他の2箇所も調べましたが問題はありませんでした。
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最後に液体の漏れが確認された箇所を調べます・・・。

コンプレッションをどんどん上げていきますが、

残念ながらその圧をキープする事は出来ず・・・、

どんどん抜けて行ってしまいます・・・・。

これではエンジンが正しく動く事はありません。

早速修理を行います・・・。

今回は排気側のバルブにスラッジが付着してしまい、

バルブが綺麗に閉じず圧縮漏れが起きてしまいました。

たった1箇所の不備でエンジンが掛からなくなってしまう事もある。

もう20年以上経ったお車です。

点検と言うのは非常に重要な作業になります・・・。

皆様も自分の愛車の点検を忘れずに・・・。

それでは・・・、また・・・・。