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こちら 空冷エンジン 整備工場 その34

最終更新日2013/06/13
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログをご覧いただきまして

誠にありがとうございます。

こちらも梅雨に入ったとの事で・・・・・・・・、

その割には雨があまり降らない様な・・・・・・・・。

水不足になっている地域もあるとか・・・・・・・・・。

最近の天気は良く分からない事が多いようです・・・・・・。

そんな中・・・、1台の車輌が整備の為入庫いたしました・・・・。

早速リフトに上げて状態の確認を行います・・・・・・・。

写真に載っております部分は、車輌の下回り部分です・・・・。

良く見て頂きますと・・・・・・・、左下の部分のミッション・・・・・、

その下の部分でオイルの滴の様なものが・・・・・・・。
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怪しい部分をアップして載せてみました・・・・・・。

オイルの滴は確かに確認出来ます・・・・・・・・。

しかし・・・・・、その部分より上からオイルが

垂れてきているように見えます・・・・・。

しかもボルトの部分から出てきているようです・・・・・。

ミッションオイルも交換いたしますので、

原因を探るためボルトを外してみます・・・・・・・・。


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写真は、そこからオイルが漏れているであろうと予測する

ボルトを外したところになります・・・・・・・。

この周りの部分にも問題が無いか確認する為・・・・・・・、

油汚れを落とし確認します・・・・・・・。

特に目立つような傷や亀裂もない様なので、作業をすすめます・・・・・。

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ミッションケースの部分に問題は無かったので・・・・・・・、

今度はボルトの部分を確認します・・・・・・・・。

写真は取り外したボルトになります・・・・・・・。

外すまでは分からなかったのですが・・・・・・、

ねじ山が削れてしまっております・・・・・・。

これでは本来の役目を果たす事が出来ず・・・・・・、

そこからオイルが漏れてきてしまっても仕方がありません・・・・・・。

しかし何故・・・・・・、このような状態になってしまったのでしょうか。

強引にねじ込んでしまったのでしょうか・・・・・・。

調べてみますと、どうやらボルトが本来使用されるものと違い・・・、

ボルト頭が大きいタイプが取り付けられていたようです・・・・・・。

これではネジを締める時に、より大きい力がかかってしまい・・・、

ねじ山に負担を掛け、

最後には削れてしまうという状態になります・・・・。

ここは純正のボルトに交換を行い・・・、事なく終えました・・・・・・。

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余談にはなりますが・・・・・・・・。

この写真は空冷ポルシェの右リアフェンダー内部の

オイルタンクを撮っております・・・・・・。

ある部品を取り外しておりますので・・・・、

丸く穴が開いております・・・・・・・・。

ここには何が取りついていたかお解りになりますでしょうか・・・・。
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正解は・・・・・・・、こちらです・・・・・・・・・。

えっ・・・・・・、まだお解りになりませんか・・・・・。

これはオイルレベルセンサーになります・・・・・・。

写真下の丸いものが浮きになります・・・・・・・・・・。

この浮きがオイルの量によって浮き沈みをして

運転席の油糧計の針を動かします・・・・・・・。

それにしても・・・・・・・・、このオイルセンサー・・・・・・・・、

トイレのロータンクの浮き玉と同じ構造なのですね・・・・・・・。

極めてシンプルで分かりやすいです・・・・・・・。

しかし・・・・・、この構造を見ると・・・・・・・、

正しく油糧を見るためには水平な場所に止めアイドリング状態で

計らなければならないと言うのも頷けます・・・・・・・。

しかも、基本的にオイルに浸かっておりますので・・・・・、

オイルが汚れていたりすると・・・・・・、

不純物が詰まり、浮き玉がスムーズに動かなくなってしまい

油糧が正しく計れなくなってしまうのも・・・・・、

また・・・・、分かります・・・・・・・・。

空冷ポルシェにとって、オイルは非常に重要な肝になります・・・・・・。

油糧は正しく把握したいものです・・・・・・・。

空冷ポルシェはその最後の生産が終了してから

16年の年月が経っております・・・・・・・・・・・。

手がかかる部分も出てくるとは思います・・・・・・・・。

今お乗りのお車で・・・・・・・、何か気になる点がございましたら

お問い合わせ頂けますと幸いです・・・・・・。

それでは・・・・・、また・・・・・・・・。