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いつも、プレステージのポルシェ大好きブログを
ご覧いただきまして誠にありがとうございます。
空冷エンジン整備工場と謳っていながら・・・・・・、
今回は水冷エンジンの整備風景をご案内します。
プレステージでは空冷エンジン勿論の事、
水冷エンジンの整備も行っているのです!!!!。
(どの車種にお乗りの方も、お気軽にお問い合わせください。)
そんな中、今回水冷エンジンのポルシェにお乗りのお客様から
定期点検でお車をお預かりしたのですが・・・・・・・、
その時お客様が、
「何か、最近オイルが減っているるような気がする・・・・。」との事。
その時は、良く走られている方なので、
普通に分かりましたとお答えしました。
そして、お車をお預かり後日整備を行う為に車を
リフトアップしてみたのです・・・・・・・。
その時、何気なくエンジン下回りを覗いていますと・・・・、
嫌な光景を見てしまいました・・・・・・・・。
夢だったら覚めてほしいと思いながら、写真を撮ったものですので
ピントが少しずれてしまっておりますが、
オイルパン周りの写真になります・・・・・・・。
何かお気づきになられた事は、ございますでしょうか?
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オイルパンの部分を、アップに撮って見ました!!!!!
空冷エンジンにお乗りの方は、いまいちピンと来ないと思うのですが
水冷エンジン(NAエンジンのカレラ系)の
クランク下にはオイルを溜めるオイルパンなるトレイがございます。
一般的なお車には、当たり前のように付いております。
(オイルパンの無い、空冷エンジンの方が珍しいのです・・・・。)
そして、オイルパンはエンジンを循環し落ちてきたオイルを溜める為、
エンジンの一番低い所にございます。
ポルシェの場合、重心を低くする為エンジン本体そのものが
低く搭載されておりオイルパンはその一番下にございます。
低い場所にある・・・・・・、
それは擦ったりぶつけたり、しやすいと言う事です。
こちらの車両も車高を下げられているせいもあるのですが、
オイルパンの部分・部分に擦ったりぶつけたりした跡がございました。
写真でもお分かりのように、全体的にオイルが滲んでおります。
オイルパンという、オイルを溜めるトレイがあるのに
オイルが滲んでいる・・・・・・・。
あまり考えたくないものです・・・・・・・。
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反対側から写真を撮ってみますと・・・・・・・・、
こちらは状態がもっと酷く、オイルが滴っております。
これはお勧め出来ません・・・・。
これではオイルが減る訳です・・・・・・。
ここまでの状態になってしまいますと、
衝撃でオイルパンが歪んでしまっている可能性がありますので
交換する事になります。
本来、オイルを溜める部分のオイルパンからオイルが滴ってしまうと・・・・、
もう・・・・、どうする事も出来ません・・・・。
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そしてこれが、取り外しましたオイルパンになります・・・・・・。
見た目では、歪んでいるとかは分かりませんが、
全体的に擦れており、欠けてしまっている部分もあります。
今回は、たまたま定期点検でご入庫されて気付きましたが、
もっと強い、衝撃を受けた場合擦れや欠けではなく、
割れてしまう事だってございます。
そうしますと一気にオイルが漏れてしまう可能性もございます。
それに気付かず走り続けたら・・・・・・・・・、
考えただけでゾッとします。
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一つ上の写真を撮っている時、更にもう一つ気がつきました。
写真のドレンコックにも擦りキズが・・・・・・・・・。
これは危険です・・・・・・・・・。
ドレンコックはエンジンオイルを抜く栓なのですが、
外からの強い衝撃に耐える構造は持っておりません・・・・・・。
オイルパン以上に弱いパーツです・・・・・。
しかし、緩んだり割れたりすると・・・・・・・、
所謂、栓ですので・・・・・・・・・、
栓が駄目になれば、オイルが一気に漏れてしまいます。
要注意です・・・・・・。
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傷ついたオイルパンの状態を確認した後、
エンジンの状態を確認する為、
オイルパンを外した状態の車両を下から覗いて見ました・・・・・。
さぁ、新しいオイルパンを取付けようかと思っていたら・・・・・、
他の場所にも、擦った箇所が見つかりました。
漏れや破損にまでは至っておりませんでしたが、
一つ間違えれば・・・・・・・・、大変な事になるかも知れません。
他にもダメージを受けた場所は無いか入念にチェックします。
こうやって見ますとポルシェのエンジンは・・・・・・、
底が本当にフラットになっております・・・・・・・。
そしてその底辺は低いのです。
サスペンションやショックを変えて、車高を下げておられる方は
特に要注意です・・・・・・・・・。
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右がオイル漏れを起こした、古いオイルパン・・・・・・・。
左が新しいオイルパンになります。
新しいオイルパンは色が綺麗で良いものです・・・・。
古いオイルパンは・・・・、エンジンオイルが染みついております。
それにしても・・・・・・・、
良く見てみますと古いオイルパンと新しいオイルパン・・・・・・、
細かい所に違いが多数ございます。
ポルシェにとって、時間が経過するという事は・・・・・、
古くなるという事では無く、改善・改良する有意義な時間なのです。
ポルシェは、パーツの一つ一つにまで進化を怠りません。
構造的な問題だけではなく、
時間の経過によって起こる色んな事例を
フィードバックして対策しているのです・・・・・・。
パーツに関しては、最新の物が最善・・・・・・・、
なのかもしれません。
それでは、また・・・・。
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